--> 医療用防護服の種類-仙桃三达工業株式会社

医療用防護服の種類


  医療用防護服は、医療現場で着用される様々な衣服を包含するため、分類方法は多様です。

  1.目的別

  用途と使用場所により、日常着、手術衣、隔離衣、防護服に分類されます。

  日常着とは、医療従事者が日常業務で着用する白衣のことです。

  手術衣とは、手術室で着用する特殊なデザインの衣服です。

  隔離衣とは、医療従事者が患者や面会者と接触する際に着用する衣服です。

  防護服とは、医療救急区域、感染症区域、電磁波放射区域など特殊な区域に入る際に着用する衣服です。

  2.使用寿命別

  使用寿命により、医療用防護服は使い捨て防護服と繰り返し使用可能な防護服に分類されます。

  国内の医療用使い捨て手術衣の基準は、国家食品薬品監督管理局が発表し、1月1日に施行された業界標準YY/T 0506-2016『手術用布、手術衣、患者、医療従事者、器具の清潔度』(2017年版)です。医療用使い捨て防護服は、中国国家標準化管理委員会が定め、2010年3月1日に施行された医療用使い捨て防護服技術要求:GB19082-2009に従います。

  使い捨て防護服は使用後に廃棄され、消毒や洗濯は不要です。使いやすく、交差感染を防げます。しかし、使い捨て素材の分解が遅いため、環境汚染の原因となりやすいです。そのため、手術衣や隔離衣など、高度な防護が求められる場面で多く使用されます。繰り返し使用可能な防護服は、使用後に水洗い、高温消毒などの処理が必要です。一般的に、素材の快適性は高いですが、防護性能は通常低いです。洗浄消毒には人的資源と水資源のコストがかかるため、日常着(白衣)など、防護レベルの要求が低い場面で使用されることが多いです。

  3.材質別

  材料加工方法により、医療用防護服は織物防護服と不織布防護服に分類されます。

  織物素材は主に繰り返し使用可能な医療用防護服に使用され、従来の織物、高密度織物、コーティング織物、積層織物などがあります。従来の織物生地は綿やポリエステルなどの合成繊維と綿混紡糸が主で、快適性に優れ、日常着(白衣)に多く用いられます。高密度織物は高支数綿糸や超極細合成繊維長繊維で織られ、糸の間隔が狭いため、繊維の毛細管現象により透湿性を持ちます。フッ素系やシリコーン系の撥水剤で処理することで、高い撥水性と透液性を備え、防水効果が求められる手術衣の素材として主に使用されます。コーティング織物や積層織物は、耐浸透性を高めるため、より過酷な環境で使用される防護服に使用されます。コーティング処理により、表面がコーティング剤で密閉され、耐浸透性を持ちますが、親水基や特殊な微細孔構造により透湿性も確保されます。複合素材は織物と特殊薄膜(マイクロポーラス膜、ポリウレタン透湿膜など)を複合したもので、例えばポリテトラフルオロエチレン超撥水透湿複合素材などがあります。織物主膜の孔径は水滴の直径よりはるかに小さいため、血液や体液の浸透を防ぎ、高い空隙率も備えています。

  不織布防護服の素材は基本的に使い捨てです。主にスパンボンド不織布、ハイドロエンタングル不織布、SMS(スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド)複合不織布、スパンレース不織布、不織布とスパンボンド布の貼り合わせ製品などがあります。一般的に、不織布防護服は織物素材より防護性能に優れています。